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ひめ初ムーチー

こんにちは、ぱいなっぷるかぞくです🍍

 

子どもの行事である『ムーチー』って聞いたことありますか?

沖縄の伝統行事で、

旧暦の12月8日に行います。

 

 

お餅に黒糖や紅芋味のパウダーなどで味をつけ、

月桃の葉に包んで蒸したものがムーチーです。

子どもの健康や長寿を願って毎年作って食べます。

 

 

あのね、首里の金城というところにあった話ですがね。

 

お父さんとお母さんを早く失った、兄と妹の二人の兄弟がいました。年頃になると、妹ウターの方は久高島に嫁ぎましたが、一人残されたお兄さんの方は、投げやりの気持ちからか、鬼になってよその家の山羊や豚を盗んできては、食べていました。食べるものがなくなると、人間の子供をさらってきて食べているというウワサが広がり、ウターの住んでいる久高島まで伝わってきました。

 

ウターは『自分のお兄さんがそんなことをしているとは・・・。家畜なら買うこともできるが、人間の子供はそういうわけにもいかない。なんとかしなければ』と、お兄さんの様子を見にいきました。すると、お兄さんは、「いいところに来たぞ、ウター。今、薬を煎じているからおまえも食べていきなさい」と言うので、「ああそうですか、お兄さん。どんなご馳走かみてみよう」と鍋を開けてみると、ウワサ通りに、鍋には人間の子供が入っていました。

 

ウターは自分も子供を連れてきていたのでビックリして『アヒー(兄さんは)私の子供も殺しかねない』と思い、子供を負ぶって、「ねえ、アヒー、ちょっと便所まで行ってこようね」と言うと、アヒーはウターが逃げたらいけないと思い、ウターの手に縄をかけました。ウターは賢かったので、手にかけられた縄をはずしフールヤー(豚小屋)の石につないで逃げたが、アヒーは縄を引っ張りながら、「ナーマヤミ、ウター。ナーマヤミ(まだか、ウター、まだなのか)」と言っていました。

 

ウターが船に乗って行こうとする時、アヒーに追いつかれてしまったので、ウターは急いでサバニをひっくり返し、その下に隠れていました。するとアヒーはそのサバニの上に立ち、「アイヤー、そこまでウターの姿は見えていたのに残念。せっかくのご馳走を逃していまったなぁ」と悔しそうに、足をパンパン踏みならしていました。ウターは『ああ、やっぱり、私たちを食べようとしていたんだなぁ』と、アヒーがいなくなるのを見計らってから、船に乗り島に帰りました。

 

何日か経ったある日の事、ウターはお兄さんの大好きな餅をつくり、出掛けました。アヒーのものには瓦を入れた餅を作り、自分のものは、本物の餅を作って。そうして、「アヒー、今日はアヒーの好きな餅を沢山作ってきたから、さあ、金城バンタで景色でも眺めながら食べよう」と、おだてて連れていきました。アヒーは瓦の入っている餅でもパクパク食べるのでウターは『本当の鬼になってしまったんだねえ、アヒーは』と悲しくなりました。アヒーは、ウターが着物の裾の前をはだけて座っているのに気付き「おまえの下は何か」と聞くので、「ここは、鬼をたべるところだよ」と答えると同時に、金城バンタから突き落として殺してしまいました。

 

ウニムーチーは、この話に由来するもので、ウターは村の人々から、「村人全員でかかっても鬼を退治することが出来ないのに、あなたはすごい」と喜ばれ、鬼を退治した餅のこと【チカラムーチー、ホーハイムーチー、カリームーチー】と呼ぶようになり、今でもムーチーを炊いた煮汁は、「ウネーフカ フコーウチ(鬼は外、福は内)」といって屋敷の回りにまき、ムーチーを包んだカーサ(サンニンの葉)は十字に結んで、人の出入りする入口や軒先に吊るし、鬼が家の中に入ってくるのを防ぐようになったんだってさ。

 

沖縄市文化財調査報告書第26集『むかしばなしⅠ』

2002年沖縄市教育委員会

 

ムーチーの昔話は結構怖いのですが、

とにかく厄除けの意味合いも強いです。

 

 

沖縄では学校の行事で行ったり、給食で出たりもします。

 

また、子どもが生まれて最初のムーチーを、『初ムーチー』といい大きく扱います。

何個も作って仏壇やヒヌカンにうさげ、職場やご近所にも配ります。

 

ひめも初ムーチーなので今回はバラシの実家でごまちゃんが義母と作ってきました!

 

義母のママ友二人も手伝いに来てくださり、大人4人で取り組みました。



 

月桃の葉は70枚用意してありましたが、もち粉3kg分作ったので途中足りなくなり、

義母のお庭の月桃の葉を追加で20枚取って足しました。

最終的には90個ものムーチーが完成!

今回私たちは黒糖と、カボチャ味と紅いも味の2色ムーチーに挑戦しました。

 

 

オリジナルで作ったののしを貼って、家族やお友達に配りました。

 

 

ひめが健康ですくすくと育っていきますよーに!

ではまた~